「国家が破産する日」

韓国映画「国家が破産する日」を見てきた。とても面白かった。20年後、つまり現在の韓国に通貨危機が訪れることにも最後に警鐘を鳴らしていた。


しかし、この映画に示された認識は甘い。普通の韓国人は真面目に働いていたが、政府と財閥とハゲタカ成金とIMFという悪い奴らのせいで酷い目にあわされた、こんどは騙されないぞという認識である。普通の韓国人のなかにある悪に直面する勇気を持たなければ、何度やっても同じことだと思う。これは韓国だけではなく日本にも当てはまることだ。


この映画を見ようと思った理由は、通貨危機について韓国に真摯な認識があるかどうかを知るためだった。エンターテイメント映画に求めるのは酷かもしれないが、そうした真摯な認識は見当たらなかった。